廃盤
9CD
リゲティ・エディション・ボックス
初回生産限定盤!
1997年にリゲティ生誕75年を記念して分売されていた「リゲティ・エディション」をBOX化。(ソニー・インポート)
DISC1:室内楽作品集
20世紀最大の現代作曲家リゲティの、弦楽器のための室内楽作品を猟奇的にハイ・テンションなアルディッティSQが演奏していきます。民族主義や新古典主義の色濃い初期作品も収録。そのどれもが、刺激に満ちていて、それでいて美しい作品です。
・弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
・弦楽四重奏曲第2番
・ヒルディング・ローゼンベルクへのオマージュ(ヴァイオリンとチェロのための)
・2つのヴァイオリンのためのバラードとダンス
・弦楽四重奏のためのアンダンテとアレグレット
アルディッティ弦楽四重奏団
DISC2:ア・カペラ合唱作品集
リゲティは、コダーイの影響で合唱曲を作るようになったそうです。実験的な作品もありますが、様々なスタイルによって合唱の魅力を引き出そうというアプローチで書かれており、充実したアルバムとなっています。
・『夜』
・『朝』
・『異国の地で』
・『孤独』
・2つのカノン
・『ベツレヘムの王たち』
・『おたずね者』
・『ルクス・エテルナ(永遠の光)』
・『婚礼の歌』
・『イナクテルケの歌』
・『マートラセントイムレの歌』
・『パーパイ夫人』
・ヘルダーリンによる3つの幻想曲
・ハンガリー・エチュード
・『おお、若さよ!』
・『謝肉祭』
・『ホルトバージ』
・『峰の岩の』
・『カーローのデュエット・ダンス』
テリー・エドワーズ(指揮)、ロンドン・シンフォニエッタ・ヴォイセズ
DISC3:ピアノ作品集
ナンカロウのピアノ作品に刺激され、作曲したといわれている作品。万華鏡的リズム変化の連続の傑作「練習曲集」を中心に収録。エマールが演奏しているのにも注目。
・ピアノのための練習曲第1集
・ピアノのための練習曲第2集
・ムジカ・リチェルカータ
・ピアノのための練習曲第3集より
ピエール=ローラン・エマール(ピアノ)
DISC4:声楽作品集
リゲティのベストな声楽作品ばかりを収録したアルバム。演奏のクオリティの高さは当然のこと、彼の一貫して流れる刺激的な実験精神がうかがえます。
・『ナンセンス・マドリガル』
・『ミステリー・オブ・マカーブル』
キングズ・シンガーズ
・『アバンチュール』
・『ヌーヴェル・アバンチュール』
フィリス・ブリン=ジュルソン(ソプラノ)
ローズ・テイラー(メゾ・ソプラノ)、オマール・エブラヒム(バリトン)
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団のメンバー
・『夏』
クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)、イリーナ・カタエヴァ(ピアノ)
・3つのベーレズの詩による歌曲
・5つのアラニーの詩による歌曲
ローズマリー・ハーディ(ソプラノ)、ピエール=ローラン・エマール(ピアノ)
・4つのウェディング・ダンス
ローズマリー・ハーディ(ソプラノ)、マレーナ・エルンマン(メゾ・ソプラノ)
エヴァ・ウェディン(ソプラノ)、ピエール=ローラン・エマール(ピアノ)
DISC5:自動演奏楽器のための作品集
バレル・オルガン、プレーヤー・ピアノ。そして100台のメトロノームといった独特な楽器を使用し、幽玄な静寂さの刺激を感じさせてくれます。響きを追求した彼の結果がここに残されています。
・コンティヌウム
・ハンガリアン・ロック
・カプリッチョ第1&2番
・インヴェンション
・ムジカ・リチェルカータ
ピエール・シャリアル
・100台のメトロノームのための「ポエム・サンフォニック」
フランソワーズ・テリュー
・ピアノのための練習曲
・コンティヌウム
ユルゲン・ホッカー
DISC6:鍵盤楽器のための作品集
鍵盤楽器とはいえ、ここで使用される3種の楽器の撥弦機能は全く異なっています。これらの音の美だけでなく、持続音と減衰する音を完璧に計算されているのがわかります。リゲティの1978年までの初期の作品中心として収録されており、バルトークやストラヴィンスキーの影響を受けながらも、独自の美を追求しているのでしょう。
・4手ピアノのための5つの小品
・2台のピアノのための3つの小品
ピエール=ローラン・エマール、イリーナ・カタエヴァ(ピアノ)
・カプリッチョ第1番、第2番
・インヴェンション
イリーナ・カタエヴァ(ピアノ)
・パッサカリア
・ハンガリアン・ロック
・コンティヌウム
エリーザベト・ホイナツカ(チェンバロ)
・リチェルカーレ
・オルガンのための2つの習作
・ヴォルーミナ
ジグモント・サットマリー(オルガン)
DISC7:室内楽作品集
これらの作品は、バルトーク的な民族音楽を密かに取り入れ、また新古典主義的な音楽を再現している部分も多く見受けられます。しかしながら、それぞれの楽器が撥音できる様々な響きを最大限に使用し、多くの響きをからみ合わせる面白さ発見することができます。ノイネッカーのホルンと、タベア・ツィーマーマンのヴィオラも特筆。
・ヴァイオリン、ホルン、ピアノのための三重奏曲
サシュコ・ガヴリロフ(ヴァイオリン)
マリー・ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)
ピエール=ローラン・エマール(ピアノ)
・管楽五重奏のための10の小品
・管楽五重奏のための6つのバガテル
ロンドン・ウィンズ
・無伴奏ヴィオラのためのソナタ
タベア・ツィーマーマン(ヴィオラ)
DISC8, DISC9:『ル・グラン・マカーブル』全曲
『ル・グラン・マカーブル』は、1978年に初演されたリゲティ唯一のオペラ。ここでは1997年にザルツブルク音楽祭のために改訂された英語版によるもので、1998年2月パリのシャトレ座で大成功を収めた公演をライヴ・レコーディングしたもの。
リゲティ唯一のオペラで非常に刺激に満ちた意欲的な大作。「グラン・マカブル」とは「大いなる死者」の意味で、世界の終わりを告げる「死神」をめぐる奇妙な物語。サロネンはフィルハーモニア管と気鋭の歌手達とともに精妙なアンサンブルでこのオペラの世界を見事に描き出しています。リゲティらしく、通常のオーケストラ楽器だけでなく、12もの車のクラクションによるプレルードから音楽は開始され、アフリカ民族楽器やチェンバロ、金管楽器のバンダ、紙を破く音などを利用しているのも特徴的です。
・歌劇『ル・グラン・マカーブル』全曲
フローダ・オルセン(バス)、グレアム・クラーク(テノール)
スティーヴン・コール(テノール)、ウィラード・ホワイト(バリトン)
マーク・キャンベル=グリフィス(バリトン)、マーティン・ヴィンクラー(バリトン)
マイケル・レスィター(バリトン)、リチャード・スアート(バリトン)
ジビュレ・エーレルト(ソプラノ)、ローラ・クレイクム(ソプラノ)
シャルロット・ヘレカント(メゾ・ソプラノ)、ヤルト・ヴァン・ネス(メゾ・ソプラノ)
デレク・リー・レイギン(カウンターテノール)
フィルハーモニア管弦楽団、 ロンドン・シンフォニエッタ・ヴォイセズ
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
録音時期:1994年-1998年
録音方式:デジタル
コンディション良好。
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