DEEP PURPLEの Ian Gillan (イアン・ギラン)率いるGILLANが、
前作「ミスター・ユニヴァース」よりも、更にバンド感を強化して1980年に放ったアルバム。
GILLAN名義になってからは、レコード・ディールに恵まれていませんでしたが
本作は、メジャー・レーベル、ヴァージン・レコード移籍第1弾アルバムに当たります。
イアン・ギラン・バンドから「ギラン」へと改名後の3作目となったアルバムです。
NWOBHMを追い風に、よりスピーディかつアグレッシブにヘヴィ・メタリックに研ぎ澄まされたサウンドの中で、
Bernie Torme (バーニー・トーメ)(G)
Colin Towns (コリン・タウンズ)(Key)
John McCoy (ジョン・マッコイ)(B)
Mick Underwood (ミック・アンダーウッド)(Ds)
というルックスもプレイも個性派揃いのメンバー達が生き生きと暴れ回っています。
ドラマティックな “NO EASY WAY"、 “ON THE ROCKS” は、GILLAN屈指の名曲です。
アルバムが全英チャート第3位に食い込むヒットとなったのも納得の名盤です。
本作をきっかけにNWOBHMシーンの中で再注目され、パープル出身組の
レインボー、ホワイトスネイクと共にベテラン勢の筆頭格として知られる事となります。
イアン・ギラン・バンド時代からその音楽性はメタル、ハード・ロックに留まらず
かなり趣味性の高いサウンドを指向していましたが、ここではメタリックなエッジが強調されたナンバーが並びます。
当時、美形ギタリストとして注目されていたBernie Torme (バー二ー・トーメ)の味のあるギター・プレイも、
80年代メタルのお手本にもなり、BANDを押し上げるターボチャージャーにもなったのではないでしょうか。
もちろんイアンのパワフルなハイ・シャウト・ヴォーカルが一番の聴き所となっています。
1989年リリース盤CD、当時としては画期的なボーナストラック7曲収録です。
ボーナストラック7曲は、1980年アナログLP発表当時、10000枚限定で付いていた、
フリーアルバム「For Gillan Fans Only」10曲の中からの選曲です。