南北朝時代・相州刀工の双璧・秋広と並ぶ名工・黒田家伝来ノ一「 相州住広光 」見事な皆焼の金象嵌銘短刀・下方外記伝来書付属・特別貴重刀剣

南北朝時代の相州刀工の双璧は「秋広」と「広光」である。 貞宗に次いで相州に出現した刀工が、広光・秋広であり、皆焼の刃文を得意とした。 在銘作の太刀は極稀で、ほとんどが短刀や平造りの小脇差で、観応から貞治の年紀作が残されている。 （重要文化財）（重要美術品）に数多く指定認定された名工で、名物の「大倶利伽羅」や「火車切」がよく知られている。
本作は「金象嵌銘・広光」正に同工の代表作風といえる見事な皆焼出来、重ねの薄い同時代の典型的な姿に、地鉄、板目に杢を交え、地沸微塵に厚くつき、地景頻りに入り、刃文、華やかな皆焼刃となり、特に、金筋・砂流しが激しく入り、匂口明るく沸厚くつくなど、同作の典型的な見事な優品である。
特別貴重刀剣認定書が付属し、鞘には佐藤寒山先生の鞘書きがあり「筑前黒田家」の伝来品である旨が揮毫されており、時代の家紋散らし呂漆塗り短刀箱に収められており（ 黒田巴藤家紋 ）は「黒田家」の証である。 延宝八年の下方外記による伝来書があるので、延宝年間までは安芸広島藩で所蔵されていたものと思われる。 その後、贈答等により黒田家の所有となったと思料される。 伝来書の下方外記は、江戸時代延宝期の武士。安芸広島藩士。 財政上の見識を（ 藩主・浅野光晟 ）にみとめられて、加判役の執政にすすみ、禄3300石をうける。 のち、姓を伊藤から下方に、通称を勘右衛門から左近(のち外記)にあらためた。 延宝8年6月29日死去。名は貞信。 正に歴史に残る得がたい広光の白眉といえる逸品です。 本刀は委託品でございますが、なるべく売り切らせて頂きますので、皆様のご入札をお待ち致しております。 お刀の状態につきましては、記載写真良くご参照の上、ご納得の上での入札をお願い致します。 新規のお方様でもは入札は出来ますが、必ず質問欄より入札のご意思を連絡下さい。 連絡なき入札は、当方の判断にて取り消させて頂きます場合がございます事ご了承ください。
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長さ・・・８寸７分
元幅・・・2.4ｃｍ
元重・・・4.0ｍｍ