自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
「日本はなぜ負ける戦争をしたの?」と子供に聞かれたら。豪華執筆陣が満州事変、東京裁判等あの戦争をめぐる問いにズバリ答える。子供に聞かれて、きちんと答える自信がありますか? 月刊「文藝春秋」で大好評を博した企画を1冊にまとめ、昭和史のベスト入門書が出来上がりました。「ノモンハン事件日ソ激突の真相は?」に半藤一利、「満州事変日本の侵略なのか?」に福田和也、他に「零戦」に柳田邦男、「引揚げ」に藤原正彦、「講和条約」に中西輝政と、最高のメンバーが昭和史の疑問にズバリ答えます。
第1部 戦前・戦中篇(昭和恐慌―なぜ起きたのか?;満州事変―日本の侵略なのか?;二・二六事件―昭和最大のクーデターか?;戦前暗黒史観―すべては暗かったのか? ほか)
第2部 戦後篇(無条件降伏―国体は護持されたのか?;引揚げ―満州からの帰途になにが?;シベリア抑留―六十万人抑留の真実は?;北方領土―無法者スターリンの暴挙は? ほか)
レビューより
36のテーマの中で評者が特におもしろいと思ったものを挙げると、「32 共産党なぜ私は入党したのか?」(渡邉恒雄)。渡邉氏は「入党の理由は、反射的、衝動的、情緒的なものであり、脱党の理由は、哲学的、論理的な苦悩に満ちたものであった」と述べている。 「東大新人会は、今でも年2回『同窓会』を開いている。その中には、元国務大臣、元事務次官、元大使、元大手銀行副頭取、現全国テレビ会長などの顔もある」ということである。三島由紀夫氏も共産党入党を勧誘されたことがあるそうだが、そうした戦争直後の当時の状況を現在の若い世代に伝え、理解してもらうことはかなり難しいだろうか?
「22 引揚げ 満州からの帰途には何が?」の執筆は藤原正彦氏。氏が述べるソ連軍の蛮行も、ぜひとも親が子に教えていくべき歴史であろう。藤原氏は「獣のごときソ連兵による虐殺、略奪、強姦は怖るべきものだった」と述べている。
「23 シベリア抑留 60万人抑留の真実は?」(西木生明)も忘れてはならない歴史であろう。まさに60万人以上の人間が「拉致」されたのであった。 「当時のソ連は、マルキシズムを金科玉条とする教条主義にこり固まっていた。それにスターリンという独裁者が敷いた恐怖政治が輪をかけた。60万人とも70万人とも言われる日本人抑留者は、まさにその狂気が作りあげたシステムの犠牲になった」のであった。
昭和の戦争前後の政治軍事にまつわる事象をそれぞれの著者が簡潔に見解をまとめられている。
数多くの多彩な著者人で書かれているため、ひとつひとつの章は短めで、見解も様々であり、これだけ読んでもあまり全体像は掴めないかもしれないが、
ダイジェスト版としては読みやすく、ここから昭和史の扉を開けるには良いと思います。
戦争の惨さや虚しさが伝わってきます。平成が終わる今だから改めて父から子へ戦争の話をしなければならないと感じました。